節税のためのクリック365とFX法人の支払い給与の損益分岐点。

節税のためのクリック365とFX法人の支払い給与の損益分岐点。

((概要))
(前回の記事)
「節税のためFXはクリック365でする。というのはウソ」という記事を書いた。
そうしたら、頭のいい人から 総額の税率18%がクリック20%より安い、ではなく”増加額あたりの利益”が節税になるかを考えるべきというコメントをいただいた。
そこで、修正記事として「クリックとFX法人の支払い給与の損益分岐点」というのを書いた。

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(((以下、前回の「節税のためFXはクリック365でする。というのはウソ」という記事))))
(雑感)
税金の季節になった。
頑張って税務申告した後に、身銭を切って納税。
疲労感だけが残る作業である(涙。

(クリック365のほうが納税額は安くなる???)
しかし、自分でやると今まで気がつかなかったことに気づく。
今回の気づきは FXよく言われる常識
「節税のためにFX口座はクリック365でする」
私の結論は、多くの人はむしろクリックのほうが納税がおおくなる! 

(給与1000万円でも クリック365は不利)
クリック365は、申告分離 所得税+住民税が一律20%である。
給与所得者で 所得税+住民税が実質20%となるのは、、、

多くの人が勘違いするのは、所得税の所得税の速算表の330万円円以下10%+住民税10%の 330万円と勘違いする。
しかし、全く違うのである。
税金は3つの控除というおまけがある。
1、給与所得控除
2、社会保険・基礎控除
3、所得税の控除
である。

ここで、給与所得1000万円の人を考える。
まず、下記の(*2)の紙に書き込んでいく
(*1)P74から 1の給与所得控除をする。1000万円*0.95-170万円=780万円
次に、2の基礎控除38万円をし、780万円-38万円=742万円
最後に 所得税納税額は 742万円*23%-63万円=107万円
このとき 住民税は742万円*10%=74万円
よって、(所得税+住民税=181万円)/(給与 1000万円)=18%

結果は1000万円の給与所得者ですら、20%は払っていないのである。

そうすると、クリック365の一律20%というのは 多くの人にとってはむしろ高いのでは。

しかも、上記は社会保険を引いていないので実際にはさらに納税額の実効税率は低くなる。
18%よりも低くて、10%半ばから前半になるかもしれない。



(資料・入手方法)

H19年分年末調整の仕方:A4版冊子 (*1)
H19年分給与所得に対する所得税源泉徴収簿:A4版・紙1枚・緑字で印刷 (*2)
年末になると、上記2つは税務署で無料で配布しています。

(検証条件)
FX法人として給与を受け取る。
収入はこの給与のみとする。
※ 本業で給与をもらいFXを雑所得として申告する人や、本業が事業主でFXを雑所得で申告する人とは異なる。

(参考)
個人事業主の場合は、年初から税務署で申告用紙とその手引きを無料配布している。
同様に計算すると、クリック365と自分のを比較すると、それぞれ税率は異なるものの、参考資料は作成できると考える。
もっと、簡便にやるならば昨年の申告書を今年のFXでの収入を書き込んで、手引きどおりに計算すると、かなり近い税率が出る。
もちろん、年度ごとに税法改正により多少の違いはあるもののアバウトでもかなり参考にはなると思う。

(免責事項)
そこで、今回はそのことを書いてみる。
上記は私の知識の範囲での記述です。
間違い等の場合には当方は一切の責任を負えません。
御了承ください。
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((修正記事として「クリックとFX法人の支払い給与の損益分岐点」))

(いただいたコメント)
その1000万円に、FXの雑所得100万円を加えたら、いくら税金が増えるかというと、所得税23%+住民税10%で33万円です。くりっくで100万円の利益が上がっていたら、20万円で済みます。
純然たる収入がFXだけであるなら、くりっくの20%が必ずしも有利でないというのと、既存の所得にFXが加わったときを混同していませんか?
【2007/12/26 23:34】 URL | ER

という、非常に面白いコメントをいただきました。

上記の私の記事は、全体の税率が20%未満ならばクリックよりも有利というものでした。
しかし、いただいたコメントでは 新たに100万円の利益を税務申告するときに、当該100万だけを考えると…。
という御意見です。

最初コメントを読んだときは、
えっ?税率18%よりもクリックの税率20%のほうが、納税が少ないの?????
と理解不能でした。

結論を言うと、ERさんの主張が正しいわけです。
そこで、今回は 同じ100万円の利益が出たときに クリックをつかう損益分岐点の計算をします。

(損益分岐点の計算)
クリックは所得税+住民税=20%です。
そして、総合課税の住民税は10%です。
そこで、所得税の速算表10%からはじめます。
課税給与所得金額が330万円以下が10%ですから、
各種控除を加えて、求める給与は、、、

まず、3、所得税額の控除は97500円なので、330万円+97500=3397500
つぎに、2、社会保険・基礎控除。基礎控除は38万円なので339750+38万円=3777500
最後に、1給与所得控除を表から求めて、5396000です。
つまり、社会保険控除抜きのとき539万円が損益分岐点でした。

しかし、今回は社会保険を控除しなかったので、以下では社会保険を加味して再計算んます。
今回の前提は、FXの利益をいったんFX法人に入れて、その社員として給与所得をもらうという税務申告です。
よって、参加する社会保険は健康保険と厚生年金です。
社員は会社と折半ですが、社員負担分は4.1%+7.1%=11.2%です。

求める年収をxとすると、社員の社会保険納付額はX*0.112
上記と同様に、所得税速算表10%の 3所得税額の控除は97500円なので、330万円+97500=3397500
つぎに、2基礎控除。基礎控除は38万円なので339750+38万円=3777500
ここで、2社会保険控除をくわえます。求める年収をxとすると、社員の社会保険納付額はX*0.112。3777500+0.112X
最後に、1給与所得控除を表から 給与所得控除後の給与の金額*(1-0.112)≒3777500 を探す。
表から社会保険料込みでは5992000円が損益分岐点。

ちなに、このときの所得税と住民税の実効税率を計算する。
前者は、(所得税232500と住民税33万円)/年収539万円=10.4%
後者は(所得税232500+住民税33万円)/年収5992000=9.3%
である。
所得税+住民税の合計は 約10%である。
前回の記事のように これ以後、たとえばFX法人から給与を1000万出しても、実効税率は18%程度だが、あえて、税率が高いクリック税率20%で納税したほうが有利というわけだ。
すなわち、同じ100万円の利益があるならば、どちらが有利かという視点で考えるわけだ。

結果として、クリックを使うかどうかは
約539万から600万円弱が、クリックとFX法人の給与との損益分岐点である。

なお、FX法人をするときは会社負担分の社会保険料も実質的には自分ではらうことになるので更なる計算が必要であるが。今日の計算はここまでとする。

コメント

その1000万円に、FXの雑所得100万円を加えたら、いくら税金が増えるかというと、所得税23%+住民税10%で33万円です。くりっくで100万円の利益が上がっていたら、20万円で済みます。
純然たる収入がFXだけであるなら、くりっくの20%が必ずしも有利でないというのと、既存の所得にFXが加わったときを混同していませんか?

コメントありがとうございます。

>いくら税金が増えるか
おっしゃるとおりですね。
全く気がつきませんでした。
ありがとうございました。

ちなみに、再計算しましたが、500万円台から600万円弱が損益分岐点のようです。

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saru999

Author:saru999
(投資との出会い)
若い頃から投資に興味は持っていました。当時は個別株の本を読んでいました。
そんなときに、外貨預金の発展形としてFXに出会いました。
当時はまだ為替投資が一般に始まったばかりでした。
いろんな人が、他市場の商品相場の手法、株式相場の手法、オプションの手法をFXに持ち込みそれを学びながらトレードしました。

(投資経歴 )
私自身はもいろんなトレードをしました。
シストレ逆張りトレード、裁量トレードやトレンドフォローから始めました。
うねりとり、つなぎうりもしました。
高金利通貨売り等大衆と逆のポジションを取るトレードもしました。
保有期間も日足・中期足・短期足等色々やりました。
さらに、数年前からは自動売買プログラムで資金を運用するようになりました。
MT4/EAを使うようになってトレードの精神的負荷は少なくなりました^^


(現在)
3つの時間軸と手法で運用をしています。
短期はFX。MT4・自作系EA(自動売買プログラム)で為替・金・銀を運用しています。
中期は225オプションです。サヤトリ系トレードを研究しています。
長期は人民元積立投資+つなぎトレードです。
投資を始めて約10年になりますが、投資は奥深く興味が尽きません。
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